フランス語は「ボンジュール」がいちばんむずかしい
フランス語で「こんにちは」といえば、そう
ボンジュール!
です。
フランスではしょっちゅうこの言葉をつかいます。日本なら口をきかなくても生活できますが、
フランスでは無理です。知り合いはもちろん、店員さんにもきちんとあいさつするのがマナーです。
あるとき、いつも通りスーパーの店員さんに「ボンジュール!」とあいさつしたら、隣にいた友達に
「発音がおかしい!」
と指摘されました。
「ボンジュールじゃなくて、ボンジュールだよ!」
...え?なにが違うの??
と思いましたがよくよく聞いてみると
ボンジュー! ぼんじゅー?
ブォンジューフ! ぶぉおんじゅうう?
ブォンジゥーフ!!ピュターン!
最後はキレ気味でしたが、わからんものはわかりません。
「ぶぉん じぅぅふ」が一番近い発音かなぁ。しかも
「ジは ”dg" じゃなくて ” J ” だから!!」
っていやわからん!こっちがイライラしてくる。でも間違ってるのは自分だから何も言えない。
日本語にはない発音が使われているから正確には表せません。フランス語を学ぶ上でいちばんの壁は発音で間違いないです。
小学校からやり直したいと感じた瞬間でした。
学ぶ上で大事なこと
言語に限らずですが、何かを学ぶ上で大事なのは
常識を疑うこと
だと思います。
常識というのは、一般常識とかマナーとかそういう意味ではなくて、じぶんが当たり前だと信じているもののことです。
フランス語のあいさつといえばボンジュールでしょ!と信じているうちは、だれがどんな発音で「Bonjour」と言おうと、これはもう「ボンジュール」にしか聞こえません。
いや、ボンジュールじゃなくてなんか...「ぶぉん じぅぅふ」って言ってるよな?よく聞いたら日本語では使わない発音だ、なんて言ってるんだろう...
と疑ってはじめて、ボンジュールが「Bonjour」であることに気づくことができます。
慣れ親しんだ日本語の発音をいったん忘れて、改めて「Bonjour」と向き合ったときに、正しい「Bonjour」が見えてくるのです。
こどもは知識の吸収が早いといいますが、凝り固まった常識がないからこそなのかなと思います。歳をとって経験を重ねると、どんどん常識が増えていきますからね
言語の勉強は小さいうちからやるといいのかな。特にフランス語は発音が難しいので、口と耳が鍛えられていいかも。もし友達が、鼻に抜ける音を駆使して日本語しゃべってたら腹たつけど。
そういうわけで、また小学校からやり直したい。