Le Pain Beurre

フランスでワーホリはじめました

気づいたら世界遺産に囲まれていた。

ボルドーは、2007年より「月の港 ボルドー」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

 

ご存知でしたか?私は最近知りました。かつてユネスコ世界遺産の意義について学ぶ団体に所属していたこともあり、先日、ボルドー世界遺産センターにあわてて行ってきました。

街の中心のブルス広場に面した建物にあります。

 

Centre d'interprétation Bordeaux Patrimoine Mondial

2-8 Place de la Bourse, 33000 Bordeaux

 

入場無料で、ボルドーの歴史や特徴、世界遺産として登録された経緯などが学べます。

フランス語、英語、スペイン語の解説がありました。

 

月の港

ボルドーはかつて港町として栄えました。貿易を通じて発展し、一時衰退したものの、現在はフランスでも有数の都市と言われています。観光地としても人気で、街中はいつも賑わっています。

月の港と言われる由縁は、街の中心を流れるガロンヌ川が湾曲しており、三日月型になっていることから。

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ガロンヌ川が三日月のよう

かなり内陸にある街ですが、ガロンヌ川を通じて、西はアメリカ大陸から東は東南アジアまで、広い範囲で交易を行っていたそうです。

 

登録の理由

世界遺産登録の決め手となったのは、18−19世紀にはじまった都市計画が途切れることなく続き、調和のある町並みが保存されていること。

現在でも至る所で工事が行われていますが、より美しく、住み心地のよい街を目指しつつも歴史的建造物との調和ある都市開発が行われています。

現代的な装いのトラムが、古い町並みの間を縫ってを走るようすは、えも言われぬ独特な雰囲気を作り出しています。そこがボルドーの魅力であるともいえるでしょう。

 

 

ちなみにボルドーは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路にあり、

1998年に市内にあるサンミッシェル寺院、サンスラン寺院、サンタンドレ大聖堂が世界遺産として登録されています。

 

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ボルドーが巡礼地にあることを示す碑

 

また、近郊にはワインの産地であるサン=テミリオン地域があります。

こちらも、1999年より世界遺産。

 

 

...気づいたら、世界遺産に囲まれていました。

 

赤ワインのような深い赤色をボルドーカラーというように、

ワインのイメージが強いボルドーですが、それだけではなく、

見どころがたくさんあります。

 

ワーホリビザでは1年しか滞在できませんが、ボルドーに限らず、フランスの文化を学び尽くして帰ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス語は「ボンジュール」がいちばんむずかしい

フランス語で「こんにちは」といえば、そう

ボンジュール!

です。

 

フランスではしょっちゅうこの言葉をつかいます。日本なら口をきかなくても生活できますが、

フランスでは無理です。知り合いはもちろん、店員さんにもきちんとあいさつするのがマナーです。

 

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見知らぬおじさん

 

あるとき、いつも通りスーパーの店員さんに「ボンジュール!」とあいさつしたら、隣にいた友達に

「発音がおかしい!」

と指摘されました。

「ボンジュールじゃなくて、ボンジュールだよ!」

 

...え?なにが違うの??

と思いましたがよくよく聞いてみると

 

ボンジュー!            ぼんじゅー?

ブォンジューフ!          ぶぉおんじゅうう?

ブォンジゥーフ!!ピュターン! 

 

最後はキレ気味でしたが、わからんものはわかりません。

「ぶぉん じぅぅふ」が一番近い発音かなぁ。しかも

 

「ジは ”dg" じゃなくて ” J ” だから!!」

 

っていやわからん!こっちがイライラしてくる。でも間違ってるのは自分だから何も言えない。

日本語にはない発音が使われているから正確には表せません。フランス語を学ぶ上でいちばんの壁は発音で間違いないです。

 

小学校からやり直したいと感じた瞬間でした。

 

 

学ぶ上で大事なこと

言語に限らずですが、何かを学ぶ上で大事なのは

常識を疑うこと

だと思います。

常識というのは、一般常識とかマナーとかそういう意味ではなくて、じぶんが当たり前だと信じているもののことです。

 

フランス語のあいさつといえばボンジュールでしょ!と信じているうちは、だれがどんな発音で「Bonjour」と言おうと、これはもう「ボンジュール」にしか聞こえません。

いや、ボンジュールじゃなくてなんか...「ぶぉん じぅぅふ」って言ってるよな?よく聞いたら日本語では使わない発音だ、なんて言ってるんだろう...

と疑ってはじめて、ボンジュールが「Bonjour」であることに気づくことができます。

慣れ親しんだ日本語の発音をいったん忘れて、改めて「Bonjour」と向き合ったときに、正しい「Bonjour」が見えてくるのです。

 

こどもは知識の吸収が早いといいますが、凝り固まった常識がないからこそなのかなと思います。歳をとって経験を重ねると、どんどん常識が増えていきますからね

言語の勉強は小さいうちからやるといいのかな。特にフランス語は発音が難しいので、口と耳が鍛えられていいかも。もし友達が、鼻に抜ける音を駆使して日本語しゃべってたら腹たつけど。

 

そういうわけで、また小学校からやり直したい。

 

 

 

 

 

 



ボルドーにて <1ヶ月目>

ボルドーに住んでおよそ一ヶ月経ちました。

 

一ヶ月過ごしてみて感じたこと

活気がある一方、穏やかで過ごしやすいというのが第一印象です。

ボルドーは街全体が世界遺産であるだけあって観光客は多く、

また、至る所で建設工事が行われていてにぎやかな雰囲気です。

街の中心には、古い建築が立ち並び目を引きます。

商業地としても栄えていて、必要なものはなんでも揃うし、「トラム」という路面電車が走っているので移動は楽。

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"Miroir d'eau"

 

気候はとてもよく、都市でありながらも自然が多くて気持ちいい。晴れた日の午後には公園でピクニックする人をたくさん見かけます。

 「フランス人が最も住みたい街」と言われるのも納得できます。

 

ボルドーの魅力

ボルドーの魅力の一つは「自然と都市」の調和、また「歴史と先進」の調和にあると思います。

ガロンヌ川をはじめ自然に恵まれた環境で都市として発展し、

歴史的建造物を遺産として残しつつ現代的な都市開発が行われている

そして何よりも、ごはんがおいしい

 

こういった要素がうまく調和しているからこそ皆が住みたいと思うのかな。

 

部屋探し

人気なぶん、部屋探しには苦労します。街の外れ、交通不便、家具付きでだいたい家賃500€ぐらい( 約65000円)が相場かと思います。治安が悪い地域なら400€ぐらい(約50000円)のものもありますが、夜はほんとに怖い。たまにみつかる良物件はすぐとられます。

 

学校が多いので、時期によっては学生との取り合いです。フランスの学校は9月に始まるので、新学期に向けてみんなが移動する7、8月は家賃の相場も上がって探すのは大変とのこと。

5、6月は学生が休暇に入って退居する時期なので、穴場です。

部屋を探すには、「Leboncoin」というウェブサイトが便利。不動産業者だけでなく、一般の人も賃貸物件を掲載しています。

 

フランスで正式に契約して入居するためにはたくさん書類が必要なので、私のように手ぶらで来ると怒られます。

学生であれば簡単に受け入れてくれるようですが、そうでないと収入があることを証明したり保証人を用意しなければいけません。

私の経験では、

・身分証明書(パスポートなど)

・直近3ヶ月の給与明細または直近の納税証明書

・フランス在住保証人の身分証明書、納税証明書

を求められることが多かったです。

「書類がない?家賃前払いならぜんぜんいいよ?」みたいなおっちゃんもいますが、たぶんやめたほうがいいです...

 

何の肩書きもない外国人が急に住み着くのは難しい、

と外国人になって気づきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hello World!

こんにちは。

 

 ワーキングホリデービザを取得してフランスで生活をしています。渡仏から一ヶ月ほど経ち生活にも慣れてきたので、現地で感じたことなどをここに記録していこうと思います。

 

www.lepainbeurre.com

こちらのウェブサイトでは写真も公開しています。